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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2025年1月14日のヘッドライン

  • トランプ次期米国大統領、冒頭から大荒れか。
    ロサンゼルス山火事でくっきりと見せた、地球温暖化の傷跡。「地球温暖化はフェイク」は通らない状況に。
    処理しきれるかあのごますり執行部集団で。初日から大統領執務室の前に長蛇の列とならなければ良いが。

  • VPシャント再建待機中に患者が死亡した事案で報告書 <神奈川県立こども医療センター>
    神奈川県立こども医療センターは、VPシャント再建待機中に患者が死亡した医療事故について、院内医療事故調査委員会による報告書を昨年12月24日に公表した。水頭症に対する脳室腹腔シャント(VPシャント)の機能不全のため入院した10歳代の男性患者が急激な頭蓋内圧亢進をきたし、入院翌日にシャント再建術を施行したものの、入院19日目に死亡したという昨年2月に発生した事案で、関連のガイドラインやマニュアルが存在しないことから、脳神経外科専門医、小児神経外科学会認定医による見解を評価基準として検討を行った。その結果、再発防止策として、VP シャント機能不全に対し、脳室側シャントの疎通性が保たれている場合には、待機手術が可能であるが、待機中には、患者の特性やシャント穿刺/排液に伴う感染リスクなどを考慮した上で、計画的なシャントからの穿刺/排液を行うこととした。報告書はまた、「高度の専門性という大義の下、診療科間に不可侵のムードが存在し、部署を横断した積極的な関わり合い(診療行為への良い意味での干渉)を阻む構造となっている」という、外部委員会調査結果報告書を引用。入院後に予期していない病態変化を認める場合には、関連診療科の代表が参集して緊急カンファレンスを開催するなど情報共有の機会を設けることが必要であると指摘した。
    ◎参考サイト:令和6年2月に発生した 医療事故について

  • 社会的孤独が脂質代謝異常、動脈硬化を招く機序を発見 <慶應大>
    慶應義塾大学は昨年12月16日、社会的孤独が脳視床下部でのオキシトシン分泌を減少させ、肝臓における脂質代謝異常を招くことで動脈硬化を促進させる新たな分子機序を発見したと発表した。医学部内科学教室の研究チームは、社会性のあるマウスでも特に“絆”が深いとされる同胞マウスに限定して実験を行い、社会的孤独ストレスの影響を臓器横断的に検証。その結果、これまで推定されていた食事摂取量や体重の増加、交感神経系、視床下部-下垂体-副腎皮質系および炎症の活性化とは無関係に、社会的孤独ストレスが動脈硬化を進行させることを見出した。またその機序として、脳視床下部で産生されるオキシトシンによる肝細胞を介した脂質代謝制御機構が破綻することが原因であることを明らかにした。詳細な検討により、オキシトシンは肝細胞において、CYP7A1を介した胆汁酸の生成によるコレステロール排泄とANGPTL4およびANGPTL8を介したリポタンパクリパーゼ(LPL)活性制御による中性脂肪の分解という二つの機能を併せ持ち、全身の脂質代謝を制御していることを見出した。さらに、オキシトシンを経口補充することで、社会的孤独による脂質代謝異常と動脈硬化が抑制されることを確認した。
    ◎参考サイト:プレスリリース

(公開日 : 2025年01月14日)
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