医療法人を考えるヒント No.9

医療法人化を考えるヒントとなりそうな論点10項目を毎月1つずつ公開します。
倶楽部オベリスク(eアカデミア)では全編公開中です。

医療法人を考えるヒント No.9 メディカルサービス法人

(執筆者)株式会社日本医療総合研究所 中村十念 


1.メディカルサービス法人の流行

一時期、医療法人の関連会社としてメディカルサービス法人を作るのが流行しました。メディカルサービス法人といっても一般の事業会社に過ぎないのに、「メディカルサービス法人設立の手引き」などという大げさな題の本まで出版されたこともありました。結局メディカルサービス法人が隆盛となることはありませんでした。


2.メディカルサービス法人の目的

その理由は、メディカルサービス法人は、医療法人が好景気を挙げ得た頃、所得の分散を図る目的のトンネル会社として設立されることが多かったからです。税務当局からもトンネル会社という眼で見られることが多くなっていました。


3.設立時の留意事項

メディカルサービス法人の設立のメリットは失われつつあります。それでも敢えてメディカルサービス法人的なものを設立される場合は、次のことへの留意が必要です。

まず、医療法人との役員の兼務関係は排除することが必要です。

次に、医療法人の配当および配当類似行為と解釈されるようなことを行わない(特に金銭の貸し借り)ことです。


4.一般事業法人は兼務可

だからと言って、二足の草鞋を履くことまで禁じられている訳ではありません。医療法人のトンネル会社ではなく、一般事業法人の代表者や役員になることは、何ら差し支えないのです。


  

⇒ 「医療法人を考えるヒント」については「はじめに」をご覧ください。

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