マネジメントを考える十ヵ条シリーズ No.8

倶楽部オベリスク(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。

[MG10]No.8 開業医の展開を考えるヒント十ヵ条

(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念 


マネジメントを考える十ヵ条シリーズ(MG10)とは

保険診療市場の縮減・働き手の減少などで、医療市場の先行きは厳しいサバイバル競争です。生き残りのために必要なことは「考える」こと。倶楽部オベリスクのeアカデミアコースでは”考えるためのヒント”を提供しています。三人寄れば文殊の知恵です。当サイトではその一部を公開しています。もしご興味がございましたら、是非倶楽部オベリスクのeアカデミアコースへご加入ください。


1.どのような経営にも輪廻転生がある。医業も例外ではない。開業に当たって、あるいはその中途でも、成長の過程で現れてくる競争上の課題と管理上の課題を眺望し予想しておくことは意義のあることに違いない。


2.いよいよ創業である。全国には約10万2,400の診療所があり、人口は減少しており、経営環境は厳しくなると思った方が良い。まず立地であるが、自分の専門と競争が比較的小さい場所の選定が望ましい。目立たぬよう事なく、すらすらと抵抗なく市場参入することである。

その一方で、新しい診断や治療については、研究を深め試用し改良していくことである。

P.R.にはお金をかけられない。クチコミに限る。


3.管理上の課題はまず装備の決定である。装備の中にはデジタル化の規模も含まれる。次には社員の採用と医療チームの編成である。事務チームはとりあえず小回りのきく番頭役とレセプトを含むフロントパーソンから構される。弁護士、会計士、社会保険労務士の起用も必要である。忘れてならないのは開業資金。調達先はオーソドックスに銀行とするのが望ましい。


4.2~3年たつと、急成長(クリティカル・マス)の状態となる。創業から守成の時期となる。周辺地域からの患者も来院するようになる。競争上の課題は、専門領域での診断、治療の地域標準を目指すべきである。病院や在宅の診療ネットワークの構築は当たり前。物やサービスのロジスティックネットワークのより高いレベルでの整備も必要だ。


5.この時期の管理上の課題は、・・・続きをご覧になりたい方は「倶楽部オベリスク」のeアカデミアコースにご入会下さい。

(公開日 : 2020年08月11日)