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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2020年8月24日のヘッドライン

  • 備えよ次に。従来型インフルエンザワクチンに優先接種傾斜
    高齢者・高リスク者優先。
    自治体や医療機関に協力呼びかけ。
    法的拘束力は無し。

  • 日本人は非肥満であっても非アルコール性脂肪肝が多い <筑波大学>
    筑波大学医学医療系 正田純一教授らの研究グループは7月27日、つくばスポーツ医学健康センターの肝臓生活習慣病外来に通院する日本人の非アルコール性脂肪肝(non-alcoholic fatty liver disease; NAFLD)患者のうち、非肥満NAFLD患者の症状についての解析結果を公表した。その結果、非肥満NAFLD患者は、肥満NAFLDと高度肥満NAFLDと比べ、男女ともに骨格筋量は低値であり、内臓脂肪型肥満は男性の59%、女性の44%において認められた。肝脂肪蓄積と肝線維化の程度、インスリン抵抗性の度合いは、肥満NAFLDと高度肥満NAFLDに比べ、非肥満NAFLD患者は軽微ではあるものの、男性の9%、女性の33%に、線維化が進み脂肪性肝炎(NASH)に移行する可能性が示唆された。 研究グループは、非肥満NAFLDに関わる因子として、内臓脂肪の増加、骨格筋量と筋力の減少と筋組成の劣化(プレサルコペニア:サルコペニア前段階)、および、これに関連した糖代謝の異常が考えられることから、非肥満NAFLDの治療には食事療法のみならず、運動による骨格筋の維持が重要としている。
    ◎参考サイト:筑波大学 お知らせ・情報「注目の研究」

  • 集中改革プランの工程表を提示 <厚労省・データヘルス改革推進本部>
    7月30日、厚生労働省のデータヘルス改革推進本部の会合が開催され、「データヘルスの集中改革プラン」の今後2年間の工程表が示された。それによると、2021年3月から、医療機関が患者の特定健診データを参照できるようにする。2022年夏に運用開始予定の電子処方箋は、今年度中に「オンライン資格確認等システム」など基盤整備を行う。利用者がマイナポータルなどにアクセスすることで自分の医療情報を閲覧・活用できる仕組みは、2021年3月から可能となるよう、準備を進めるという。
    ◎参考サイト:第7回 データヘルス改革推進本部 資料

(公開日 : 2020年08月24日)