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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2020年9月14日のヘッドライン

  • 備えよ次に。アストロゼネカ、中断していたコロナワクチン治験 英国で再開
    当局の安全確認得られたと。
    再開の根拠不開示に疑問の声も。

  • 病院の耐震化、目標に届かず<厚労省調べ>
    厚生労働省は8月17日、2019年度の病院の耐震改修状況調査結果を公表した。2008年以降、毎年行われているもので、今回の対象は医療拠点(災害拠点病院、救命救急センター)749施設、⼀般病院8,315施設で、有効回答はそれぞれ749施設、8,311施設だった。病院全体の耐震化率は76.0%で、前回(2018年)調査から1.5ポイント上昇した。医療拠点に限ると、前回調査比1.7ポイント増の92.4%だった、医療拠点については、国土強靱化アクションプランの目標(2018年度までに89.0%)を達成できているが、病院全体の目標(2019年末までに80%)は達成できていない。
    ◎参考サイト:病院の耐震改修状況調査の結果

  • 経口免疫療法による食物アレルギー症状抑制のメカニズムを解明 <順天堂大学>
    8月27日、順天堂大学大学院医学研究科アトピー疾患研究センターの中野助教らのグループは、マウスを用いた実験で、経口免疫療法によって食物アレルギーの症状が抑えられるメカニズムを解明したことを発表した。実験では、免疫抑制性の細胞の増加には、免疫細胞やその他多くの細胞の表面に発現しているNotch受容体を介したシグナルが重要であることが判明。経口免疫療法は、Notch受容体を介したシグナルを通じて、免疫作用に関与する腸管だけでなく全身に免疫抑制性の細胞を増加させ、アレルギー症状を抑えることがわかった。
    中野氏は、経口免疫療法による「持続的な不応答性」の獲得に関わる分子と細胞が明らかになったことで、アレルギー疾患の既存治療法の改善、新規治療薬の開発、アレルギー疾患発症のメカニズム解明に役立てていきたいとしている。
    ◎参考サイト:順天堂大学プレスリリース

(公開日 : 2020年09月14日)