新時代のリスクマネジメントを考える十ヵ条シリーズ No.12
倶楽部オベリスク(eアカデミア)で毎月配信中のマネジメントに役立つヒント十ヵ条の一部を公開しています。
[RMG10]No.12 変化に強いシステムのリスクマネジメントを考えるヒント十ヵ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 塚田智
新時代のリスクマネジメントを考える十ヵ条シリーズ(RMG10)とは 世の中はICT社会化が加速しており、産業革命以来の大変革の時代という人もいます。個人情報を多く扱う医療機関は、これまで誰も考えたことがない程のICTリスクにさらされます。リスク対策に必要なことは前もって「考える」こと。倶楽部オベリスクのeアカデミアコースでは”考えるためのヒント”を提供しています。三人寄れば文殊の知恵です。当サイトではその一部を公開しています。もしご興味がございましたら、是非倶楽部オベリスクのeアカデミアコースへご加入ください。 |
1.コロナ禍は不都合な社会の真実を、抉り出してしまった。我が国がデジタル後進国なのではないかと疑わせてしまったのもそのひとつである。
政府はデジタル庁を創設し、マイナンバーを本人認証番号とし、つながるデジタルを目指して国全体のデジタル化を進めようとしている。
2.その流れに合わせて医療機関はどのように変化すべきだろうか。また、その変化に情報システムが貢献できることは何であろうか。リスクマネージャーの役割は情報システムの今後の姿を見通しつつ、日々の業務の変化に対応して矛盾点を克服し、情報システムの進化を図ることである。そこで、今回の十ヵ条では変化に強いシステムを構築するための考慮点をまとめる。
3.まず変化対応能力の強化のためには、サーバー資源の拡張性が問題になる。サーバーは物理的存在であるため、拡張性を図るには、次のような問題を認識し解決しなければならない。
(1)サーバー内の空間問題
一時的な業務量やシステム利用者の増加に対して、サーバー資源の不足が予想されることがある。サーバー資源としてCPU、メモリー、ストレージ等の資材を追加増強できるか考えてみよう。
運用しているサーバーの筐体(きょうたい)内に空きがあれば、必要な部品を購入して設置するだけであるので、資源の追加は比較的簡単である。しかし、一般的に既設置のサーバーは、なるべく物理的にサーバー数を削減するよう構成されている。従って追加で入れる資材のための余裕空間が筐体にないケースが多いと思われる。
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