オベリスク F/U
会員制倶楽部オベリスク フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2021年4月6日のヘッドライン
- やり切ろうワクチン。Postコロナ。高齢者向けワクチン接種予約ひっそり開始。
都八王子市等。1,900回分 90分で終了。4月12日接種開始。 政府には小さな一歩、後の展開力期待。 - アレルギーによる炎症を全身に広げ増悪・遷延させるメカニズムを解明 <日本大学、順天堂大学>
2月25日、日本大学と順天堂大学の共同研究グループは、ヒトのマスト細胞が遊離する細胞外小胞中のマイクロRNA103a-3p(miRNA)が、アレルギー炎症を増悪、長引かせる因子であることを発見し、その作用機序を明らかにしたことを発表した。
研究グループは、ヒトマスト細胞を用いて、マスト細胞がアレルゲンで活性化するときに遊離するmiRNAを網羅的に調べたところ、miRNA103a-3pというmiRNAを特異的に遊離していることを発見。さらにmiRNA103a-3pのアレルギーへの関与を調べた結果、2型自然リンパ球からのIL-5産生を増強、持続化させることを突き止めた。miRNA103a-3pは、血中を循環し遠隔に存在する2型自然リンパ球をも活性化することで、アトピー性皮膚炎患者では、全身の皮膚で好酸球増多が長引くことで、アレルギー炎症を増悪・遷延化させることが明らかとなった。研究グループは今後、miRNA103a-3pを特異的にブロックする方法を開発できれば、新規治療薬の開発が期待されるとしている。
◎参考サイト:順天堂大学 プレスリリース「アレルギー炎症を増悪・遷延化させ、その炎症を全身に拡げるメカニズムの解明」
- 高血圧症の治療アプリの効果確認 <株式会社CureApp>
株式会社CureAppは3月16日、同社で開発した高血圧症に対する「治療アプリ」が、自治医大の苅尾七臣教授らと行っていた共同研究で、降圧効果が確認されたと発表した。国内第Ⅲ相多施設共同無作為化比較試験(治験)で、高血圧治療ガイドライン2019に沿った生活習慣の修正のみを行う対照群と、ガイドラインに沿った生活習慣の修正に加え「治療アプリ」を使用する介入群の2群に分け、比較検討した。その結果、主要評価項目である24時間の平均収縮期血圧において、統計学的な有意差が認められたという。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2021年04月06日)