オベリスク F/U
会員制倶楽部オベリスク フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2021年5月17日のヘッドライン
- やり切ろうワクチン、Postコロナ。国営ワクチン大規模接種センター、本日から予約開始。
政府正念場。中核担う自衛隊も初体験、有事の官民オペレーション実験との報道も。 固唾呑むシステム部門。 - 診療所・入院外の総件数、小児科・耳鼻咽喉科を中心に大きく落ち込み <日本医師会>
日本医師会の松本常任理事は4月28日の定例記者会見で、「新型コロナウイルス感染症の診療所経営への影響 2020年11月~2021年1月分」の結果を公表した。入院外(外来と在宅医療)総件数の対前年同月比は、2020年5月を底とし、6月以降改善傾向にあったが、11月に大きく落ち込んだ。特に2021年1月は、小児科で▲38.5%、耳鼻咽喉科で▲25.1%で、日医では「深刻な受診控えがあることがうかがえる」としている。小児科、耳鼻咽喉科は、初・再診料への依存度が高いことから、特に初診料の算定回数が激減した。
1施設当たりの医業収入も、やはり2020年5月を底とし回復基調にあったが、11月には再び落ち込み、特に無床診療所はその後1月まで改善していない。ちなみに2020年4月~2021年1月の10カ月間の1施設当たりの医業収入の増減額の累計は、有床診療所▲573万8,000円、無床診療所▲1,091万7,000円となった。補助金については、約3分の1の診療所が受けている。この点について日医では、「いっていの効果があったと推察されるが、依然として受診控えを主要因とする収入および利益の減少傾向は続いている」とし、支援の継続を求めている。
◎参考サイト:プレスリリース
- COPD薬と気管支拡張薬の取り違え防止に注意喚起 <日本ベーリンガーインゲルハイム>
日本ベーリンガーインゲルハイムは4月28日、同社のCOPD治療薬スピオルト レスピマットと、気管支拡張薬スピリーバ レスピマットの販売名類似による取り違えが、2015年12月から2020年10月の間に60件報告されていることを明らかにし、医療関係者に向けて注意喚起した。両剤ともチオトロピウム臭化物水和物を含有しているが、スピオルトは長時間作用性β2刺激薬も含有しており、他のβ2刺激薬を併用している場合、過剰投与となるおそれがある。また両剤の効能・効果は同一ではないため、取り違えて患者に処方された場合、期待される効能・効果が得られない可能性もある。同社は、製剤および個装箱の色による惜別を採用していることを挙げ、処方、処方監査、調剤、服薬指導の際には、薬剤名及び効能・効果を必ず確認するよう求めている。
◎参考サイト:製品に関する最新のお知らせ【PDF】
(公開日 : 2021年05月17日)