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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2021年7月29日のヘッドライン
- やり切ろうワクチン。考えよう、Postコロナ。高齢者コロナワクチン2回接種、ラストスパート働かず。
27日まで接種者2,483万人。接種率70%。 「7月末までに希望者全員接種」の政府目標届かぬ公算大。 - 新型コロナワクチンが血尿を誘発する可能性について注意喚起 <日本腎臓学会>
日本腎臓学会は7月1日、「COVID-19ワクチン接種と肉眼的血尿出現の関連性に関する調査研究」アンケート調査結果を公表した。同学会評議委員581名・382施設にアンケートを送付、72施設から得た回答から、24例の肉眼的血尿陽性者が確認されたという。陽性者は、全24例がファイザーのRNAワクチン接種者で、年齢は40歳以下が67%、女性が83%を占めた。24例中、すでにIgA腎症と診断されていたのは7割、未診断は3割であり、同学会では「腎生検に至らない尿所見の患者においても、ワクチンで肉眼的血尿が誘発された可能性がある」としている。また、何らかの治療で尿所見が安定していたものの、肉眼的血尿を呈した症例もあったという。これらの結果を踏まえ同学会では、会員に対し「IgA腎症患者ではワクチン接種後に肉眼的血尿が出現する可能性があるものの、コロナ感染のリスクを考慮しつつ、ワクチン接種を指導してほしい」「IgA腎症の未診断の陽性者が受診した際には、予備群として今後経過観察してほしい」と呼びかけている。
◎参考サイト:「COVID-19ワクチン接種と肉眼的血尿出現の関連性に関する調査研究」アンケート調査結果のご報告
- 人工中絶「吸引法」を周知するよう関係学会へ通知 <厚生労働省>
厚生労働省は7月2日付の通知で、日本産科婦人科学会などに対し、人工中絶の手術法として「吸引法」を会員に周知するよう求めた。通知では、日本で広く行われている掻爬法について、「吸引法より安全ではなく、女性にとって相当程度より苦痛をもたらすものとなっている。したがって、吸引法はD&C(子宮頸管拡張と子宮内掻爬術)を取って代わるべきである。(中略)D&Cによる合併症の頻度(発生率)は吸引法の2~3倍高い。D&Cと吸引法を比較したRCT(ランダム化比較試験)は、最終月経から10週までは、吸引法はD&Cより迅速に、より失血が少ないことが明らかになった」などとする、WHO「安全な人工妊娠中絶:保健システムのための技術的及び政策的ガイダンス(第二版)」の抜粋を紹介している。
◎参考サイト:人工妊娠中絶等手術の安全性等について(依頼)【PDF】 ※日本産科婦人科学会のサイトより
(公開日 : 2021年07月29日)