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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2021年10月18日のヘッドライン

  • やり切ろう、ワクチン。考えよう、Postコロナ。これで良いのかワクチン作戦。
    全国民接種回数 直近一日当たり63万回までスローダウン。
    13日現在のワクチン接種、先進県が65%越え。
    一方、群馬・福井・新潟・熊本・沖縄・大阪・北海道が57%未満。
    ———————————————————–
    ◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
    ◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン

  • SGLT2阻害薬の腎保護効果で、新たな知見 <川崎医大、横浜市立大など>
    川崎医科大学と横浜市立大などの共同研究グループは10月1日、SGLT2阻害薬の腎保護効果について、投与開始時のタンパク尿の有無などに関係なく認められることを明らかにしたと発表した。同薬はすでに、複数のランダム化比較試験で、血糖降下作用とは独立した腎保護効果が報告されているが、試験登録者は開始時にタンパク尿を有していたり、降圧薬(レニン・アンジオテンシン系阻害薬)が併用されたりしていたため、タンパク尿を有さない糖尿病患者などに対する腎保護効果は不明だった。こうした実情を踏まえ今回の研究では、データベース(J-CKD-DB-Ex)の14万人以上の実際の電子カルテから、SGLT2阻害薬投与群(n=1,033)とその他の糖尿病治療薬群(n=1,033)を抽出。両群の腎保護効果を比較した。両群とも、約7割はタンパク尿陰性、約6割はレニン・アンジオテンシン系阻害薬を併用していなかった。主要評価項目は推算糸球体濾過量の年次変化とし、副次評価項目は腎複合イベント(推算糸球体濾過量の50%以上の低下など)とした。その結果、主要/副次評価項目ともにSGLT2阻害薬投与群が優れており、また、これらの効果は、投与開始時のタンパク尿やレニン・アンジオテンシン系阻害薬併用とは関係なく認められたという。
    ◎参考サイト:プレスリリース【PDF】

  • 食物アレルギー診断で、侵襲のない新検査法を研究 <国立成育医療研究センター>
    国立成育医療研究センターは先ごろ、大矢幸弘・アレルギーセンター長と東大大学院の村田幸久准教授らのグループが、侵襲のない新たな食物アレルギー検査法の臨床研究を行ったと発表した。研究では、卵、牛乳、小麦に対し二重盲検食物経口負荷試験を行った子どもと、鶏卵の経口免疫療法を行っている子どもの尿中PGDM(プロスタグランジンD2の代謝物)を測定。その結果、食物経口負荷試験でアレルギー症状が誘発された際に尿中PGDMは上昇、また経口免疫療法で尿中PGDM濃度が上昇しなかった患者は、脱感作状態を獲得し免疫療法の治療効果が得られやすいことが判明した。この結果について研究グループでは、尿中PGDMは、軽微な症状の発症に至るアレルギー反応だけでなく、症状の発現に至らないようなわずかな体の反応をも検出でき、継続的にモニタリングすることで、経口免疫療法の治療効果を評価できるようになることが期待されるとしている。
    ◎参考サイト:プレスリリース【PDF】

(公開日 : 2021年10月18日)
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