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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2021年11月30日のヘッドライン
- やり切ろう、ワクチン。考えよう、Postコロナ。オミクロン株感染力強いのは当然、重症化力の見極め重要。
急げ年内分の経口治療薬の配置とブースター接種。
新型コロナワクチン直近の国民完済者数9,700万人突破、接種率76.7%。
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◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- インスリンによる糖・脂質代謝制御の全体像を全ゲノムレベルで解明 <千葉大など>
千葉大学は11月8日、同大学院とコロンビア大学の共同研究チームが、インスリンによる糖・脂質代謝制御の全体像を全ゲノムレベルで解明したと発表した。肝細胞表面に到達したインスリンからの信号は、転写因子FoxO1を通じ核内に入りゲノムへと渡されるが、その際、FoxO1がどのようにゲノムを制御しているのかは、これまで不明だった。研究チームは、動物モデル作成と全ゲノム情報の解析により、FoxO1が栄養状態の変化に応じ、約6,000カ所のゲノムへの結合を鋭敏に切り替えること、インスリンが担う多彩な機能(糖・脂質代謝のほか、細胞の生命維持など)は、ゲノム上の異なる領域を通して制御されていることを解明。そのうえでFoxO1の挙動を観察したところ、インスリン抵抗性状態(糖尿病状態)においてFoxO1は、糖・脂質代謝の原因と想定される領域に集まることがわかったという。この成果について研究チームでは、新たな糖尿病治療薬として、糖代謝にのみ作用する「選択的インスリン感受性改善薬」の開発の実現に貢献するものとしている。
◎参考サイト:プレスリリース
- iPS細胞由来のNK細胞移植による卵巣がんの治験開始 <京大iPS細胞研究所・国立がんセンター東病院>
京都大学iPS細胞研究所は11月11日、国立がん研究センター東病院と連携し、iPS細胞由来のNK(ナチュラルキラー)細胞を用いた卵巣がんを対象とした治験を開始したと発表した。9月に第一例目の細胞移植を実施しており、今後、2024年3月までに6~18人で実施予定という。今回使用する「HLAホモiPS細胞」を用いて再生するNK細胞は、複数の患者に使用可能で安定供給が見込めるほか、ゲノム編集による免疫細胞の機能変化や細胞疲弊の回避などにも対応できるという。
◎参考サイト:プレスリリース
◎参考サイト:治験参加者の募集(国立がん研究センター東病院)
(公開日 : 2021年11月30日)