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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2022年7月25日のヘッドライン
- やり切ろう、ワクチン。考えよう、ポストコロナ。台湾の感染拡大5月末がピーク。ピーク時の一日当たり8万人に達するまで約1ヶ月。
ピークから2ヵ月後でもピーク時の30%の2.5千人が感染。一日当たり死亡数のピークは感染拡大開始6週間後に180人規模。
ピーク後6週間後でも、ピーク時の40%の70人規模の死者。台湾の人口は日本の20%弱。
台湾事例からすると8月中旬前後がピークとなるか。
日本の直近の一日当たりのワクチン3回目接種者5万8千人。累計は79,063,503 人。接種率 62.4%。
4回目は一日当たり4万8千人。累計は6,308,104人。
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◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- レピー小体型認知症の発症リスクを高める遺伝子変異を発見 <国立長寿医療研究センター>
国立長寿医療研究センターは7月7日、レピー小体型認知症(DLB)の発症リスクを高める遺伝子変異を発見したと発表した。同センターの研究グループは、日本人DLB患者61人と認知機能正常高齢者45人の全ゲノムシークエンスデータを解析。さらに7,000人を超える大規模日本人検証コホートを用いた検証実験から、MFSD3遺伝子のたんぱく質への翻訳を止める「ストップゲイン変異」がDLB発症のリスクを高めることを見出した。この結果について研究グループでは、DLB発症機序の解明と、新たな予防・治療法の確立に貢献することが期待される、としている。
◎参考サイト:プレスリリース
- 動脈硬化性疾患予防ガイドラインが改訂、刊行 <日本動脈硬化学会>
7月11日、5年ぶりに改訂された動脈硬化性疾患予防ガイドラインが、日本動脈硬化学会から刊行された。今回の改訂ポイントは以下のようになる。▲随時(非空腹時)のTGの基準値を設定▲脂質管理目標値設定のための動脈硬化性疾患の絶対リスク評価手法として、冠動脈疾患とアテローム血栓性脳梗塞を合わせた動脈硬化性疾患をエンドポイントとした久山町研究のスコアを採用▲糖尿病がある場合のLDL-Cの管理目標値を「末梢動脈疾患(PAD)、細小血管症(網膜症、腎症、神経障害)合併時」または「喫煙あり」の場合は100mg/dL未満とした(それ以外は120mg/dL未満)▲二次予防の対象として冠動脈疾患に加えてアテローム血栓性脳梗塞も追加し、LDL-Cの管理目標値は100mg/dL未満とした。さらに二次予防の中で、「急性冠症候群」、「家族性高コレステロール血症」、「糖尿病」、「冠動脈疾患とアテローム血栓性脳梗塞の合併」の場合は、LDL-Cの管理目標値は70mg/dL未満とした▲新たな項目(NAFLD、NASH、CKDのリスク管理など)の追加。
◎参考サイト:動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2022年版
(公開日 : 2022年07月25日)