オベリスク F/U
Obelisk フォローアップ
≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年2月7日のヘッドライン
- 5類移行着実に。蓄積しよう、コロナの体験。東京都の感染者発表わずか1,000人に。
メディアのコロナ報道も激減。収束ムード。
油断できないのは死者数、2月に入っても6日間で全国1,200人のコロナ死。一日平均200人。
2月単月の死者数も5,000人超ペース。
日本の直近一日当たりコロナ死者数は124人。
直近の一日当たりのワクチン3回目接種者1万4千人。累計は85,799,922人。接種率68.1%。
4回目は一日当たり3万7千人。累計は57,363,649人。
———————————————————–
◇国内の新型コロナワクチン接種回数・接種率等☞首相官邸HP
◇国内の新型コロナ感染者数状況☞NHKオンライン
- コロナ禍では、かかりつけ医機能が高いほど、入院リスクが低下 <慈恵医大>
東京慈恵会医科大学は1月24日、COVID-19拡大後のプライマリ・ケアに関する全国的な縦断調査で、かかりつけ医機能はコロナ禍での入院リスク低下と関連することを、同大の研究チームが明らかにしたと発表した。調査は、パンデミック下の 2021 年 5 月〜2022 年 4 月、代表性の高い日本人一般住民を対象とした全国前向きコホート研究(National Usual Source of Care Survey:NUCS)のデータを用いて実施した。民間調査会社が保有する約 7 万人の一般住民集団パネルから、40〜75歳の対象者を無作為抽出し、Japanese version of Primary Care Assessment Tool (JPCAT)短縮版を用い、ベースライン時点におけるかかりつけ医機能を測定。追跡期間における入院の発生を主要評価項目に設定した。追跡調査を完了した1,161人を解析したところ、723人 (62.3%)がかかりつけ医を有しており、追跡期間中に 87 人 (7.5%)で入院が発生した。そのうち、5人(5.7%)は COVID-19 による入院だった。住民の属性の影響を統計学的に調整した結果、高いかかりつけ医機能を発揮する医師を持つ人は、かかりつけ医なしの人と比べ、コロナ禍での入院リスクが約6割低いという結果になった。また、かかりつけ医あり群の中でも、かかりつけ医機能が高い(JPCAT 総合得点が高い)群ほど、コロナ禍での入院リスクが低下することが明らかになった。
◎参考サイト:プレスリリース
- 低糖質・高タンパク質食で作業記憶能が低下することを確認 <群馬大>
群馬大学は先ごろ、共同教育学部の島孟留講師らの研究グループが、健康なマウスを用いて、腸管の低糖質・高タンパク質食摂取が作業記憶能を低下させること、マウスの海馬において神経細胞の成長・生存に関わるmRNA量を低下させることを見出したと発表した。研究グループは、4週間の低糖質・高タンパク質食(カロリー比率:炭水化物24.6%、タンパク質57.6%、脂質 17.8%)摂取が、対照食(同:炭水化物 58.6%、タンパク質 24.2%、脂質 17.2%)摂取と比較して作業記憶能を低下させることを、Y字迷路試験を用いた研究により明らかにした。同時にマウスの海馬において、新生神経細胞の印となるDcxや、神経細胞の成長・生存に関わるIgf-1rのmRNA量が低下していることも発見した。研究グループでは、これらの結果から「海馬の神経可塑性の低下を通じて、低糖質・高タンパク質食が作業記憶を低下させることが示唆された」「今後、海馬の健康に寄与する食品(栄養成分の組み合わせ・食べ合わせを考えた低糖質・高タンパク質食など)の発展や食生活の提案に期待がかかる」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年02月07日)