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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年8月22日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。エーザイ認知症薬「レカネマブ」、1ヶ月程度で本認可へ。
中医協のスピード次第で年内の保険適用も。薬価の行方に関心。
米国の先例では26,500ドル(約380万円)。
日本でも高薬価となる可能性。適用症例範囲狭く、一方で期待は大きく、医師の苦労大きくなりそう。
- 第6次薬物乱用防止5カ年戦略を公表 <厚生労働省>
厚生労働省は8月8日、関係閣僚で構成される薬物乱用対策推進会議で策定された「第6次薬物乱用防止五か年戦略」を公表した。2018年8月に決定した第5次戦略から強化・新設した主な重要項目は、「大麻乱用期への総合的な対策の強化」「再乱用防止対策における関係機関と連携した“息の長い支援”強化」「サイバー空間を利用した薬物密売の取締りの強化」「国際的な人の往来増加への対応強化」「薬物乱用政策についての国際社会との連携・協力強化と積極的な発信」の5項目となっている。
◎参考サイト:報道発表 - 低炭水化物食の推奨、高脂質食の制限は必ずしも良いとはいえない可能性 <名古屋大学>
名古屋大学は7月14日、日本人の炭水化物・脂質の摂取量と死亡リスクとの関連に関する研究結果を公表した。研究グループは、日本多施設共同コーホート研究の参加者約8.1万人のおよそ9年間の追跡調査によって、炭水化物・脂質摂取量と死亡リスクとの関連を評価した。その結果、男性の炭水化物摂取50-<55%群(基準群)を1としたとき、男性の低炭水化物摂取群(<40%群)で全死亡リスクは1.59倍、がん死亡リスクは1.48倍に増加した。女性では、追跡期間が5年以上の場合、50-<55%群(基準群)を1としたとき、高炭水化物摂取群(≥65%群)の全死亡リスクは1.71倍に増加し、がん死亡リスクも同様の傾向を認めた。男性の脂質摂取量と死亡リスクとの関連については、20-<25%群(基準群)を1としたとき、高脂質摂取群(≥35%群)でがん死亡リスクが1.79倍、循環器疾患死亡リスクは脂質摂取量とともに増加した。一方で、女性の脂質摂取量の増加は全死亡リスクとがん死亡リスクを下げる傾向が観察された。同大では、この研究結果について、「ローカーボ食またはハイカーボ食がよい、脂質摂取はできるだけ控えたほうがよい、とする食事習慣を見直すことを提案するもの」としている。
◎参考サイト:NU Research Information
(公開日 : 2023年08月22日)