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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年8月29日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。今夏の異常な猛暑、データでも裏付け。
気象庁分析。7月の平均気温、基準値(1991年~2020年の平均)を1.9度も上回る。統計開始後の最高値。
2018年も異常猛暑。この6年間で2度目。7月の熱中症搬送は過去2番目の3.6万人。1位は2018年の5.4万人。
- 7月末時点、地域連携薬局は3,876軒、専門医療機関連携薬局は166軒に <厚生労働省>
厚生労働省は8月18日、7月31日時点の全国の認定薬局数を公表した。地域連携薬局は前月比46軒増の3,876軒、専門医療機関連携薬局は9軒増の166軒だった。地域連携薬局は666軒の東京都が最多で、以下、神奈川県364軒、大阪府264軒、埼玉県230軒、北海道199軒と続く。専門医療機関連携薬局は、東京都15軒、大阪府12軒、神奈川県・愛知県11軒、北海道10軒、埼玉県・福岡県9軒の順だった。
◎参考サイト:認定薬局数【PDF】
- 看護実践上、重要視される倫理的概念をAIに実装できるかを分析 <東京理科大>
東京理科大学は7月10日、看護実践を行う上で重要視されている倫理的な概念をロボットやAIに実装できるかどうかについて、倫理学の観点から分析を行った結果を公表した。同大教養教育研究院の伊吹友秀准教授らの研究グループは、ロボットやAIでは実現できない、あるいは実現すべきでない看護実践の要素を明らかにするために、看護実践で重視されている代表的な倫理概念(アドボカシー、アカウンタビリティー、コーポレーション、ケアリング)をロボットやAIが実現できるかどうかについて、現在のロボット技術やAI技術の進展とあわせて分析を行った。その結果、将来的には看護実践に求められる倫理概念をロボットやAIに実装することは不可能とは言い切れないものの、これらの概念には論争中の部分も多くあり、逆にこれらの実装についての研究を進めることによって倫理学的にも多くの発見がある可能性が指摘されたという。また、仮に将来これらの概念を実現できたとしても、それを実際に看護の現場で用いるべきかどうかについては、医療関係者だけでなく、一般の人々も巻き込んだ幅広い議論が必要と、研究グループではコメントしている。この研究の発端となったのは、アイザック‧アシモフの短編を原作とする映画『アンドリュー NDR114(原題Bicentennial Man)』。ラストシーンでは、人型ロボットである看護師が主人公のパートナーである女性患者の依頼に応じて、⽣命維持装置のスイッチを切る。これは、アシモフ自身が提唱したロボット三原則の「ロボットは⼈間に危害を与えてはいけない」に抵触していることをどう解釈するかという問題を提起している。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年08月29日)