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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年11月28日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。高齢者一日歩行指針1日40分、約4,000歩。
厚労省の研究会がガイドライン示す。一般成人は、歩行と同程度以上の活動を60分。
循環器病やがん、認知症予防などに有効と。
- 介護医療院の経営状況、調査対象の母集団によりバラツキ <介護医療院協会・WAM>
日本介護医療院協会は11月16日、介護医療院の2022年度の収支状況について、約半数が黒字だったとする調査結果を公表した。調査は今年6月に実施。回答した177施設のうち、「介護医療院単独で黒字」と回答したのは81施設で全体の45.8%だった。赤字と回答したのは17.5%で、どちらともいえないが33.9%、その他2.8%だった。一方、福祉医療機構(WAM)が11月10日に発表した介護医療院106施設の経営状況に関する分析結果では、赤字割合は21年度(調査対象85施設)から5.8ポイント上昇し37.7%となった。赤字病院割合、事業/経常利益率ともに、ここ数年悪化傾向にある。ただしWAMでは、サンプル数が少なく、全体の経営状況を必ずしも反映していない可能性を指摘。また両者の結果の乖離について日本介護医療院協会は、「母集団の違い」との見解を発表している。
◎参考サイト:日本介護医療院協会「2023年度調査」集計結果【PDF】
◎参考サイト:WAM-NWET 2022年度 介護医療院の経営状況について【PDF】
- 小児・AYA世代のがん登録データの分析結果を公表 <成育医療研究センター・がん研究センター>
国立成育医療研究センターと国立がん研究センターは11月15日、専門施設における院内がん登録データについて、2018年・2019年の小児およびAYA世代(15歳~40未満)に特化した集計をまとめた報告書を公表した。集計対象は83,516例だった。小児がんに関しては、女児(45.2%)よりも男児(54.8%)の登録数がやや多い傾向であり、その一方でAYA世代のがんの集計対象は、女性(74.8%)のほうが男性(25.2%)よりも多かった。小児がんでは、白血病が30.4%と最も多く、次いで脳腫瘍が23.0%で、男児、女児別にみてもほぼ同様の結果だった。また、白血病、神経芽腫、網膜芽腫、腎腫瘍、肝腫瘍は1歳から5歳未満に最も多く、それぞれ腫瘍全体の38.5%、52.4%、53.3%、60.0%、52.2%を占めていた。AYA世代のがんでは、15歳から20歳未満では、男女で患者数にほぼ差はないが、20歳以上では年齢階級が上がるとともに女性の割合が増加していた。
◎参考サイト:プレスリリース(成育医療研究センター)
(公開日 : 2023年11月28日)