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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。
2023年12月1日のヘッドライン
- 健康第一、換気・うがい・手洗いで。マイナ総点検終了、待たれる最終報告。
現時点ではマイナ保険証の廃止に、首相と大臣に食い違い。
首相は「国民の不安払拭のための措置が完了することが(廃止)大前提」。
河野デジタル相は(廃止の延長は)「全く考えていない」。
期待される国民目線での冷静な判断。
- アディポネクチン受容体を活性化する抗体を初めて取得 <東大・虎の門病院・日本医大>
東京大学、虎の門病院、日本医科大学は11月11日、三者による研究チームが、アディポネクチンと同様にアディポネクチン受容体活性化を有する抗体を取得したと発表した。研究チームは、この抗体が肥満糖尿病あるいは非アルコール性脂肪性肝炎を発症したマウスにおいて治療効果を有することも明らかにし、糖尿病や非アルコール性脂肪性肝炎以外にも、アディポネクチンの作用低下が原因となる慢性疾患の治療効果も期待されるとしている。またこのマウス抗体は生体内の抗体と同じ半減期を持つことを確認しており、人に投与できる抗体に変換することにより月 1 回の投与による治療も可能になるという。研究チームでは「半減期の長いアディポネクチン受容体活性化抗体は世界で初めての報告である点で新規性があり、この研究成果は、治療効果の持続と服薬アドヒアランスの点で今後役立つ可能性がある」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
- 新規肺炎球菌ワクチンを開発、霊長類での有効性を確認 <大阪公立大学>
大阪公立大学は11月17日、新規の肺炎球菌ワクチンを開発したと発表した。大学院医学研究科ゲノム免疫学の研究グループは、独自に開発した粘膜ワクチン技術と幅広い血清型をカバーできる肺炎球菌表層タンパクを組み合わせ、新規の肺炎球菌ワクチンを開発。マウスモデルとカニクイザルを用いた実証実験を行い、ワクチンを接種した対象動物群では肺炎球菌感染による肺炎を明らかに抑制できていることを確認したという。ワクチンに含まれない血清型を原因とする肺炎球菌の感染増加が問題視されているなか、粘膜面に抗原特異的なIgAを多量に誘導することで感染の成立を未然に防ぐ粘膜ワクチンの開発を目指している研究グループでは、「この粘膜ワクチン技術がヒトに応用できるようになれば、感染症予防に大きく役立つと考えている」としている。
◎参考サイト:プレスリリース
(公開日 : 2023年12月01日)