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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2023年12月18日のヘッドライン

  • 健康第一、換気・うがい・手洗いで。2024年度診療報酬改定、本体0.88%上げで決着。
    薬価は0.96%引き下げ。過去2回の引き上げ幅0.55%、0.43%を上回る。
    それに加え、長期収載品の自己負担増で、政府負担分を減らし、財務省の顔立てる細かい技も。
    介護報酬は人件費・物件費トータルで2.04%の引き下げ。政府負担分抑制のため、利用者の自己負担拡大が検討されている。

  • 新型インフル対策行動計画改定への意見書まとめる <政府・専門家会議>
    政府の新型インフルエンザ等対策推進会議は12月8日、「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」改定の方向性について意見書をとりまとめた。意見書は、現行の政府行動計画について、新型コロナのように「短い期間で変異を繰り返す病原体による感染症危機を想定していなかった」と指摘。感染状況を迅速に把握できるシステムの構築や感染状況に応じた柔軟な対応を求めた。さらに治療薬・ワクチン開発といった「研究開発の平時からの底上げ」の必要性も指摘した。政府は意見書をもとに来年6月ごろに改定案をまとめる。
    ◎参考サイト:第7回 新型インフルエンザ等対策推進会議(内閣官房)

  • 特養への「診療看護師」配置で、緊急受診が減り医療費増加が抑制 <岡山大>
    岡山大学は12月1日、同大学術研究院の原田奈穂子教授の研究グループが、特別養護老人ホームに、一定レベルの診療を自律的に行うことができる診療看護師(Nurse Practitioner:NP)を配置することによる効果を調べた結果を公表した。原田教授らは、慶大、国立病院機構長崎医療センター、社会福祉法人ふくじゅの森、東北文化学園大学と共同で、2019年10月から2022年9月までの期間、宮城県内の特別養護老人ホームで後方視調査を実施した。その結果、診療看護師を配置することにより、緊急受診の減少、医療資源の適正利用、医療費増加の抑制等改善が認められたという。NPは、一般社団法人日本 NP 教育大学院協議会が認定する資格。看護師として5年以上の実践経験を持ち、指定の看護系大学院で NP 教育課程を修了して必要な単位を取得した後に、認定審査に合格することで取得できる。
    ◎参考サイト:プレスリリース【PDF】

(公開日 : 2023年12月18日)
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