中村十念の考えるヒント十ヵ条
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[MG10]No.61 経営の眼で予算を視るヒント十ヶ条
(執筆者)俯瞰マネジメント研究会 | 中村十念
1.日本の政府予算は、当初予算と補正予算で構成される。当初予算は年明けの通常国会 で審議が行われて、通常3月末までに成立する。補正予算は12月頃審議され、12月末までに成立するのが普通である。
2.2025年度の当初予算を経営の眼で視てみる。まずはバランスの悪い数値である点が指摘できる。経費には約116兆円が計上され、政府の売上に当たる税収等は約87兆円しかない。不足前の29兆円は国債と称する借金である。 経費に対する借入金の割合は25%もある。このような予算のバランスは、通常企業では考えられない。
3.政府の継続性を確保するためには税収を上げることが必須である。税収の基本公式は「税収=所得額×税率」である。税率はそう簡単に引き上げられない。個人・法人の所得額を上げていくしかない。
国を挙げて賃上げに取り組んでいるのは正解である。
4.日本の2024年の最大産業は何であっただろうか。間違いなくインバウンド需要である。 約10兆円近い需要増を生み出していると推定される。
5.インバウンドを成長産業と捉えて、それを今流行りの日本酒と組み合わせた横展開も振興されて良い。つまり「所得増→税収増」という一般企業で言う横展開などのマーケティング戦略が説明されても良い。 ・・・
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