医療法人を考えるヒント No.10

医療法人化を考えるヒントとなりそうな論点10項目を毎月1つずつ公開します。
倶楽部オベリスク(eアカデミア)では全編公開中です。

医療法人を考えるヒント No.10 経営陣と機構

(執筆者)株式会社日本医療総合研究所 中村十念 


1.経営機構と経営陣

法人になると経営機構と経営陣が必要になります。社団医療法人の経営陣は、社員と理事と監事です。ここで言う社員とは、一般に言う会社員のことではありません。会社に例えれば株主のようなものです。ただし株主は法人でもなれますが、社員は個人資格です。理事と監事を合わせて役員と言います。

社員と理事、社員と監事は兼務が可能です。理事と監事は兼務ができません。定数は社員が3人以上、理事も3人以上、監事は1人以上です。


2.社員総会

社員は社員総会を構成します。社員総会は役員の選任等の重要事項を決定します。社員総会は会社の株主総会と似ていますが、行使される議決権において違いがあります。株主は株式数の議決権を有しますが、社員は一人一票です。


3.理事と監事

理事は理事会を構成し、業務執行が役割です。監事は理事の業務執行状況を監査します。役目柄、理事及び理事の親族・従業員以外の人から選任することになります。


4.利益相反取引に留意

理事は利益相反取引について留意する必要があります。利益相反取引とは、医療法人と理事の間で利益が相反し、医療法人に不利益が生じる可能性のある取引です。このような取引を行う場合には、予め理事会の承認を取っておくことが必要です。

例えば、理事が代表者である会社との商取引などがこれに当たります。


  

⇒ 「医療法人を考えるヒント」については「はじめに」をご覧ください。

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