ICT初級講座 F/U NO.29
メディカルICTリーダー養成講座【初級】フォローアップ
≪サイバー用語紹介≫
ICT関連文書等を読み解くために必要な各種用語を解説します。
2021年11月の用語紹介
“ユーザが意図しない動作を行うプログラムで、次のいずれか一つ以上の機能を持つ。多くの場合は、何らかの被害を及ぼすように悪意を持って作られる。 感染: 他のファイルやホストに自分自身をコピーする 潜伏: 特定の条件(時刻など)が成り立つまで待つ 発病: ファイルを破壊したり、他サイトのホストに攻撃を開始したりする 一般的に、ウイルスは感染媒体や自己増殖の機能の有無によって、(狭義の)ウイルス、ワーム、トロイの木馬の3種類に分けられる。また、これら3種類をまとめて広義のウイルスと呼ぶ。狭義のウイルスは、単体で動作することはなく、プログラムや文書ファイルなどに感染する。ウイルスに感染したファイルをユーザが開くと、他のファイルに自分自身をコピーして増殖する。 本用語集では、「ウイルス」と記述しているものは広義のウイルスのことを指す。
” ◎インデックス:う
ウイルスの一種。ネットワークを利用して、他のホストに自分自身のコピーを送り込んで自己増殖する。ファイルには感染せずに、単独のプログラムとして動作する。
◎インデックス:わ
MS-Office 等のアプリケーションソフトのマクロ機能を利用して作成されたウイルスのこと。マクロ機能とは、汎用的な処理手順をあらかじめ登録しておき、必要なときに簡易な操作で実行させる機能である。自己増殖や破壊活動を行う悪意のあるマクロが登録された Word や Excel 等のデータファイルをアプリケーション・プログラムで開くことによって感染する。
◎インデックス:ま
パソコンにインストールするクライアント用ソフトの他に、ファイルサーバやグループウェアサーバにインストールして、多段圧縮されたファイルの検査や遠隔管理ができるソフトや、外部ネットワークと内部ネットワークの境界にあるゲートウェイにインストールして、そこを通過するメールやWeb閲覧などの通信からウイルスを駆除できるソフトもある。
◎インデックス:う
従来のファイアウォールのように、企業等で社内ネットワークを守るため設置するのではなく、パソコンにインストールして、そのパソコンのみを防護するファイアウォール機能を実現するソフトウェアがパーソナルファイアウォールと称して販売されている。 パーソナルファイアウォールは、専用のソフトウェアのほか、コンピュータウィルス対策ソフトの一機能や、OS(オペレーティングシステム)のファイアウォール機能を指す場合もある。 一般家庭でファイアウォールを利用するには、この他にもブロードバンドルータのファイアウォール機能を活用する手段もある。
◎インデックス:ぱ
ファイアウォールの一種で、アプリケーション(サービス)の内容まで立ち入って検査する方式。もう1つの方式であるパケット・フィルタリング方式に比べて、より詳細な検査が可能である反面、負荷がかかるため大きな処理能力が必要とされる。
◎インデックス:あ
ファイアウォールの一種で、ポート番号や発着信アドレスによってパケットの通過可否を判断する方式。もう1つの方式であるアプリケーション・ゲートウェイ方式に比べて簡易で、負荷が小さい。
◎インデックス:ぱ
出典:「用語集」(警察庁 @police)
https://www.npa.go.jp/cyberpolice/words/index.html
(公開日 : 2021年11月01日)