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≪医療関連ニュース≫
主に医療機関や介護福祉関係にお勤めの方向けに、役立つ医療関連ニュースをピックアップして配信しています。

2023年11月1日のヘッドライン

  • 健康第一、換気・うがい・手洗いで。狙われる医者、また埼玉で銃撃事件発生。
    前回は訪問診療、今回は病院。「銃社会」化が進む中安全確保のために、医師患者関係のリスクマネジメントの学習と体制整備が望まれる。

  • GLP-1製剤、適応外使用への注意喚起を報道各社にも協力要請 <宮川日医常任理事>
    日本医師会の宮川政昭常任理事は10月25日の定例記者会見で、GLP-1製剤の適応外使用について言及した。宮川氏は、「GLP-1をダイエット目的で処方しているクリニックに卸すのを制限できないか」「GLP-1の適応外使用で注射薬が不足し糖尿病内科は困っている」など、会員から寄せられた声を紹介。また、利用者に「自己責任の上で自由診療を行う」と同意を取って適用外使用している場合もあり、有害事象が表面化していない可能性を指摘した。さらにその場合「医薬品副作用被害救済制度」の対象とならないことにも注意を促した。宮川氏は最後に、「日医としては、GLP-1製剤をダイエット目的ではなく、糖尿病の患者さんにしっかりと使える体制を確立し、守っていきたい」と述べ、報道各社にも注意喚起への協力を呼びかけた。
    ◎参考サイト:日医on-line

  • 日本人2型糖尿病患者における、新規GLP-1受容体作動薬の効果を解析 <横浜市立大>
    横浜市立大学は10月13日、日本人の2型糖尿病患者を対象に、新規GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)であるセマグルチド(商品名:オゼンピック、リベルサス)や、GLP-1/GIPデュアルアゴニストであるチルゼパチド(商品名:マンジャロ)について、従来のGLP-1RAとの比較や用量ごとの治療効果の違いを解析した結果を公表した。同大の研究グループは、複数の論文データベース検索から、18の研究/3,875人の日本人2型糖尿病患者を抽出し、新旧GLP-1RAの効果を解析したところ、次のような結果を得た。▽チルゼパチドは比較した薬剤の中で最も体重減少/HbA1c低下効果が高い。▽セマグルチドは注射製剤も経口製剤も従来のGLP-1RAと比べ、体重減少とHbA1c低下効果が高い。▽目標HbA1c(7%未満)の達成は、チルゼパチドとセマグルチドで同等――など。これらの結果について研究グループでは、「肥満を合併している2型糖尿病患者数は年々増加しており、心血管疾患や腎臓病のリスクが高いことも知られていることから、より適切な治療の選択肢を提供することに貢献できると考えられる」としている。
    ◎参考サイト:プレスリリース

(公開日 : 2023年11月01日)
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